※記事作成日:2016年6月5日
保育所保育指針というものがあります。
これは保育所における保育の内容やこれに関連する運営等について定めたものです。
第一章 総則 から始まり、第二章 子どもの発達、第三章 保育の内容、第四章 保育の計画及び評価、第五章 健康及び安全、第六章 保護者に対する支援、第七章 職員の資質向上と続きます。
特に第七章 職員の資質向上に触れたいんですが、まずは総則から。
保育所の役割(二)という項目には以下の文が書かれています。 >保育所はその目的を達成するために、保育に関する専門性を有する職員が、家庭との緊密な連携の下に、子どもの状況や発達過程を踏まえ、保育所における環境を通して、養護及び教育を一体的に行うことを特性としている。
これを動物園に置き換えると、 >動物園はその目的を達成するために、飼育に関する専門性を有する職員が、市民との緊密な連携の下に、動物の状況や成長過程を踏まえ、動物園における環境を通して、飼育及び教育を一体的に行うことを特性としている。
といった内容になるでしょうか。
子どもと動物を同列に扱うことに違和感を持たれる方もいるでしょうが、仮定の話なのでご容赦いただきたい。
このように、「保育所」を「動物園」に、「子ども」を「動物」に、「保育」を「飼育」にすると、分野は違えど意味が伝わりませんか?
ちなみに[その目的]という文は保育所の役割(一)にて書かれている、保育に欠ける子どもの保育を行い、その健全な心身の発達を図ること と定義されています。
また、その後には、 >入所する子どもの最善の利益を考慮し、その福祉を積極的に増進することに最もふさわしい生活の場でなければならない。 と書かれています。
保育所において子どもが最優先。動物園において動物が最優先。と、理解できそうです。
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